「北署」の20歳を祝う

 

2010年12月4日(土)



10:00~17:00 受付・展示

展示では、篠原さんのインタビューや当時の北署を紹介したムービー、逆三角形の部分の構造模型、当時の関係者の方々から頂いたメッセージが記されたボードなどが置かれ、ボードには見学者の方々も直に北署へのメッセージを書くことができるようになっていました。

10:30~11:30 見学会(午前の部)

ロビーでは諸注意事項の後に、警察署長からのご挨拶がありました。

  

見学会はロビーから吹き抜け空間を通り署長室、道場、大会議室、保護室を回り、外を一周した後、地下駐車場を最後に見学しました。

  

道場は吹抜けの広々とした空間となっており、前面がガラスで北署前の大木と街並みがV字の構造越しに見えました。大会議室の外には円筒状のボリュームが浮いており、中には空調設備が設置されていました。裏手の突き出た部分は留置場の運動場でした。留置されている人が軽い運動をしたり、タバコを吸う場所になっているとのことでした。その他も普段一般の方が立ち入れない部分で、警察署という役割を支えている重要な場所ばかりでした。見学者はそれぞれの場所で案内の署員の方に話を聞いたり写真を撮っていたりしました。

13:30~14:30 見学会(午後の部)

午前中とは違うルートとなり、一番に見せ場の大会議室と道場を見学しました。5階道場の吹き抜けから見る光景はインパクトが強かったことでしょう。



15:00~15:30 セレモニー・メッセージ紹介

当時の関係者の方々からのメッセージを読み上げ、メッセージが書かれた大きなボードを北署に贈呈しました。篠原先生のお孫さんの絵の紹介では笑いが漏れる場面もありました。

15:30~17:00 座談会

各登壇者からそれぞれ設計、構造、施工、設備関係などのプレゼンテーションをして頂きました。当時苦労した部分の説明や、最新のソフトで構造解析を行ったデータ、篠原先生との設計上のやりとりや当時のご様子、おっしゃっていたことなどさまざまなエピソードを交えながら北署ができるまでの過程を説明されていました。

その後、客席からの質疑がありました。

「北署は20年も魅力を保っていて、今後も魅力を持ち続けることが予想されます。そうやって長く魅力を保ち続ける秘訣とは何なのでしょうか」という質問に、高橋さんは「ユーモアというかキャラクターがあって、それを実現するまでのチャレンジがある。それが理解された時に馴染みのいいものになったのではないか」ということをおっしゃられていました。

終了


以上のプログラムをもちまして、けんちく寿プロジェクト第一回の見学会は無事終了しました。述べ参加人数は90人を数えました。